27卒の就活、何から始める?就活エージェントを使う前に決めておく線引き
本記事はPRを含みます 就活・新卒就活サイトの登録画面を開いたまま、「卒業見込み」の欄で手が止まっている夜があります。 周りは説明会の話をしているのに、自分は何をいつ始めればいいのかも分からない。 「就活エージェント」という言葉は見かけるけれど、頼っていいのか、 頼ったら自分で決められなくなるのではないか、と考えているうちに時間だけが過ぎていく。 この記事では、27卒(2027年3月卒業予定)の方が、最初の1週間で何から手をつけるか、 エージェントに会う前に何を書き出しておくか、そして頼ることと自分で決めることをどう分けるかを、 手を動かせる形で整理しました。
分かれ道マップ
27卒の就活、いまどこで止まっていますか
紹介する就活エージェントには、卒業年度と希望勤務地の条件があります。先に自分の立ち位置を選ぶと、読む場所が決まります。
いまの状況は、どれに近いですか
「何から」と「使っていいの?」は、別々の悩み
止まっている理由は二つに分かれます。「何から始めればいいか分からない」という順番の悩みと、 「就活エージェントを使っていいのか分からない」という頼り方の悩みです。一緒に抱えたままだと、どちらも片づきません。
先に片づけるのは順番のほうです。順番が決まれば、エージェントに何を頼めばいいかも見えてきます。 逆に、順番が曖昧なままエージェントに会うと、「どんな仕事がしたいですか」と聞かれて言葉に詰まりやすくなります。 就活の進め方は人によって大きく異なりますが、まずは次の1週間の流れを、たたき台として使ってみてください。
最初の1週間にやることの順番
ポイントは、「考える日」と「動く日」を混ぜないことです。1日目から3日目は考えるだけ、 4日目以降に初めて人と話す、という順番にします。
- 1日目: 「やりたくないこと」を5つ書く。 やりたいことより、やりたくないことのほうが書きやすい人もいます。 「毎日同じ場所に通勤するのが苦手」「ノルマが数字で貼り出されるのは避けたい」など、小さなことで構いません。
- 2日目: これまでの時間の使い方を書き出す。 授業、アルバイト、サークル、趣味など、時間を使ってきたものを並べ、それぞれ「なぜ続けたか」を一言添えます。 立派な経験である必要はありません。
- 3日目: 働く場所とお金の「譲れない線」を決める。 勤務地(通える範囲、住みたい地域)と、最低限ほしい生活の条件を、仮でいいので言葉にします。 仮置きでも、次の面談で話す土台になります。
- 4日目: 身近な人に一人、仕事の話を聞く。 先輩、家族、アルバイト先の社員など、誰でも構いません。「その仕事のどこが大変ですか」と聞くだけで十分です。
- 5日目: 気になる業界を3つまで書き、それぞれ「確かめたいこと」を1行にする。 最初は絞って構いません。後から増やせます。
- 6日目: 相談先の候補を決める。 大学のキャリアセンター、就活サイト、就活エージェントなど、どこで何を相談したいかを一つずつ当てはめます。
- 7日目: 1週間のメモを読み返し、「まだ分からないこと」だけを残す。 この「分からないこと」の一覧が、そのまま面談で聞く内容になります。
1日で終わらなくても構いません。紙やメモアプリに言葉が残る状態になることが、この1週間の目的です。 自己分析の書き出し方をもう少し細かく知りたい場合は、 転職エージェントとの初回面談前、自己分析で何を書き出せばいい? も参考になります。転職向けの記事ですが、書き出す項目の考え方は新卒の方にも使えます。
面談の前に書き出しておくメモの項目
エージェントとの面談は、準備しているかどうかで話しやすさが変わります。次の五つを、箇条書きで構いませんので用意してください。
- 卒業予定と今の状況: 27卒であること、いまの就活の進み具合(まだ何もしていない、でも構いません)
- 希望する勤務地: 第一希望と、妥協できる範囲
- やりたくないこと: 1日目に書いた5つのうち、特に避けたいもの
- 時間を使ってきたこと: 2日目のメモから、話しやすいものを二つ
- まだ分からないこと: 7日目に残した、質問したいこと
「やりたいことが決まっていません」と正直に書いてあっても問題ありません。決まっていない状態を言葉にできていれば、担当者も話を進めやすくなることがあります。 面談全般の準備は 転職エージェントとの初回面談で準備しておきたいこと でも整理しています。
エージェントに頼ること/自分で決めること
「頼ったら自分で決められなくなる」という不安には、先に線を引いておくことで備えられます。 一つの考え方として、次のように分けてみてください。
頼ってよいこと
- 自分では気づきにくい強みや、話し方の癖を指摘してもらう
- エントリーシート(ES)の書き方を見てもらう
- 面接の練習相手になってもらう
- 自分では知らなかった企業や業界を紹介してもらう
自分で決めること
- どこで働きたいか、どんな暮らしをしたいか
- 紹介された企業を受けるかどうか(断ってもよい)
- 内定が出た場合に、承諾するかどうか
- エージェントを使い続けるか、やめるか
紹介は「選択肢が増える」ことであって、「選ばされる」ことではありません。 迷ったときは、7日目に残した「まだ分からないこと」に戻ってください。 最後に決めるのは自分です。 無料で使えるサービスがなぜ成り立つのかが気になる方は 転職エージェントはなぜ無料?仕組みと上手な活用法まとめ もあわせて読んでみてください。
選択肢の一つ: 新卒エージェントneo
ここまでの準備ができたら、相談先の一つとして「新卒エージェントneo」があります。新卒向けの就職支援サービスで、 運営は株式会社ネオキャリアです。広告主の公表情報(2026年10月時点)では、次のような特徴が掲げられています。
- 内定実績45,000件超、累計紹介人数57,300件超(広告主の公表情報、2026年10月時点)
- 完全無料で利用できるとされています
- ES添削・面接対策に対応しています
- 16タイプの適職診断があります
- LINEで連絡できるとされています
上の数字は広告主自身の公表によるもので、Kairosが独自に確認したものではありません。 サービスの内容や条件は変わることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。 先ほどの線引きに当てはめるなら、ES添削や面接対策は「頼ってよいこと」、 適職診断は「自己分析の材料の一つ」です。結果をそのまま進路にする必要はありません。
ほかの就活エージェントを知りたい方は、 ユメキャリ就活エージェントの記事もあります。 ES・面接の対策を中心に見たい方は REFLAME(ES・面接)の記事を参照してください。
向いている人/向いていない人(対象外になりうる人)
新卒エージェントneoは、誰でも使えるわけではありません。本記事が案内する対象は、次の条件に当てはまる方です。
対象条件
- 27卒(2027年3月卒業予定)の方であること
- 希望勤務地が、東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・兵庫のいずれかであること
- 就職する意思があること(就職意思のない面談は対象外)
- 登録は1世帯1回であること
- 申込後30日以内に面談を完了することが、案件条件で前提とされていること
向いている方: 27卒で、希望勤務地が上記の地域にあり、
ES添削や面接対策を一人で進めるのが不安な方。「何から始めるか」を、人と話しながら整理したい方。
向いていない方(対象外になりうる方): 27卒以外の方、希望勤務地が上記以外の方、
まだ就職するかどうか自体を考えている段階で、情報収集だけをしたい方は、対象外と判断される可能性があります。
そのほかの細かな条件は、公式サイトでご確認ください。
対象外だった場合は、大学のキャリアセンターや、条件の合う別の相談先から探してみてください。
対象外になりうる場面と、次の手
- 卒業予定の年が27卒ではない方。対象は27卒の登録とされています。対象外の学年で申込んでも、面談の時間が無駄になりかねません。自分の卒業年度に合う案内かを確かめてから、相談先を選んでください。
- 地元や、上の7つの地域以外で働きたい方。希望勤務地が対象の地域に入らない場合は、案内を受けられない可能性があります。3日目に書いた「譲れない線」を見直し、働く場所を広げられるかを考えてみてください。広げにくいなら、大学のキャリアセンターで地元の求人の探し方を聞くところから始めます。
- 就職するかどうか、まだ決めていない方。就職の意思がない面談は対象外です。1日目のメモで「やりたくないこと」を書き出し、気持ちがある程度固まってから相談先を選ぶほうが、面談の時間を使い切れます。
- 家族が、すでに登録している方。登録は1世帯1回です。同じ世帯の誰かが済ませていないかを、申込の前に確かめておいてください。
- 進路を決めてほしい、と思っている方。エージェントは選択肢を示す役で、どこで働くかを選ぶのは自分です。この線引きが不安なままなら、先に上の「頼ること/自分で決めること」を読み返してください。
場面別の次の手
ここからは、申し込む前後や面談の前後で起きやすい場面ごとに、次の手を書きます。 公的な窓口や制度の話は、厚生労働省の資料で確認できた範囲だけを書き、確認できなかったことは「確認できていません」と書きます。 メールの文例は、説明用に編集部が作った仮のものです。
面談を延ばしたい、または断りたいとき
申し込んだあとでも、面談に進むかどうかは自分で決めて構いません。まず、日程の問題か、気持ちの問題かを分けます。
- 授業・試験・ESの締切で今週は無理なだけなら、延期を伝える。面談の案内に書かれている連絡先に、候補日を二つか三つ添えて返します。たとえば、「面談の日程を、〇日以降に変更していただくことは可能でしょうか。〇日〇時以降なら参加できます」のような形です。
- 延期の前に、30日の条件を頭に置く。上に書いたとおり、申込後30日以内に面談を完了することが案件条件で前提とされています。延ばした日が30日を過ぎたときの扱いは、確認できていません。それでも、延ばすかどうかは自分の予定で決めて構いません。
- 断るなら、短く伝える。たとえば、「このたびは面談のご案内をありがとうございます。検討した結果、今回は面談を見送らせていただきたく、ご連絡しました。今後のご連絡は不要です」のような形です。理由は、聞かれたときに事実の範囲で答えれば足ります。理由を書く決まりがあるかは、確認できていません。
- 断ったあとも連絡が続くときは、配信停止や退会の手順を、サービスの案内で確かめる。転職向けの記事ですが、考え方は転職エージェントを乗り換える・退会するときに気をつけたいことにまとめています。
対応に納得がいかないときは、事業者の窓口に伝えます。厚生労働省のリーフレットには、職業紹介事業者は求職者からの苦情を迅速・適切に処理するための体制の整備と改善向上に努める義務がある、とあります。 許可や運営についての質問は、事業所の所在地の都道府県労働局に問い合わせるよう案内されています。 ただし、新卒エージェントneoがこの職業紹介事業者に当たるか、断ったあとの紹介の扱いがどうなるかは、確認できていません。
他社の選考状況や、内定先を聞かれたとき
面談で、ほかの選考の状況を聞かれる場面があるかもしれません。どこまで話すかは、自分で決めて構いません。 「話さなければならない」と書かれた公的な資料は、確認できていません。話すなら、次の順に絞ると、伝えすぎを避けられます。
- 日付だけを伝える。「来週の火曜に最終面接がある」「承諾の期限が〇日」のように、日程が分かれば、面談で優先順位を相談しやすくなります。
- 社名は、業界・職種・段階で言い換える。「大手メーカーの営業職を1社、最終面接の手前まで」「IT企業を2社、書類選考中」のような形です。社名を出すかどうかも、自分で決めて構いません。
- 内定先の条件や、内定通知書の中身は、先に書面を読み返す。書面に、内容を他に知らせないでほしいという趣旨の記載がないかを確かめてから、話す範囲を決めます。
話す前に、こう聞くこともできます。「私が話した志望や選考の状況は、紹介先の企業に伝わりますか。伝わるなら、どの範囲ですか」。 厚生労働省のリーフレットには、職業紹介事業者は個人情報を本人から直接、または本人の同意のもとで集めること、秘密にあたる個人情報を正当な理由なく他人に知られないよう厳重に管理することが書かれています。 企業側についても、職業紹介事業者を通じて求職者の個人情報を取得する場合は、本人の同意を確認するよう求められています。 新卒エージェントneoの実際の扱いと、面談で話した内容が企業にどう共有されるかは、確認できていません。面談の中で担当者に聞いてください。
ESの締切と、面談の日が重なったとき
- 締切と面談の日を、一枚の紙に並べる。自分で出すESの締切、紹介された企業の応募期限、面談の日を日付順にします。
- ESの締切が先なら、面談を後ろにずらすか、ESは自分で仕上げて出す。面談でESを見てもらう予定なら、申し込みの時点で「添削に何日かかるか」を聞いておきます。日数は、確認できていません。
- 紹介された企業の応募期限は、日付・時刻・出し方を文面で確かめる。受けないと決めたら、期限の前にエージェントへ伝えます。紹介された企業を受けるかどうかは、断ってもよい側の話です(上の「頼ること/自分で決めること」)。
すでに選考が進んでいる、内定が出ているとき
選考が進んでいる途中で面談を入れるかどうかも、自分で決めて構いません。入れるなら、最初の1週間のメモとは別の情報が要ります。 面談の前に、次の三つを書き出しておくと、話す内容を絞りやすくなります。
- いま選考中の会社の、次の日程(社名は伏せて構いません)
- 内定が出ているなら、承諾の期限と、返事の方法
- 迷っていること(情報が足りないのか、基準が決まっていないのか)
迷いの整理は内定が出たのに迷うとき。承諾前に自分に確認したいことに、 10月を過ぎて内定がない場合の動き方は10月になっても内定がないときにあります。 企業から「今日中に返事を」と迫られたときの手順は、前者の記事の「返事を迫られているとき」にあります。
エージェントの外にある、公的な相談先
就活エージェントを使うかどうかとは別に、無料で使える公的な窓口があります。 厚生労働省のリーフレット「新卒応援ハローワークを利用しませんか」(2026年10月15日に本文を取得して確認)には、次のように書かれています。
- 対象:大学院・大学・短大・高専・専修学校などの学生や、卒業後おおむね3年以内の方。
- 費用と予約:支援はすべて無料で、初回は基本的に予約不要。
- 求人:地元企業の求人も、全国の求人も探せる。UIJターン就職の相談も受け付けている。
- 書類と面接:エントリーシート・履歴書の作成相談、面接指導、面接練習を受けられる。
- 相談の形:就職支援ナビゲーターが担当者制で個別相談を行い、臨床心理士による心理的サポートも行っている。
希望勤務地が上の7つの地域以外の方は、全国の求人を探せる点が手がかりになります。 27卒ではなく、卒業後おおむね3年以内の既卒の方は、この窓口の対象に含まれています。 ただし、このリーフレットの作成時期は文書に書かれておらず、ファイル情報では2021年4月に作られ、2022年3月に更新されたものです。 現在の窓口の運用や、お近くの窓口の予約の要否は確認できていません。詳しくは、お近くの労働局やハローワークに確認してください。
まとめ
27卒の就活で最初にやることは、エージェントを選ぶことではなく、1週間で「やりたくないこと」「時間を使ってきたこと」「譲れない勤務地」を言葉にすることでした。 そのうえで、頼ることと自分で決めることに線を引けば、エージェントは「決めさせる人」ではなく「選択肢を増やしてくれる人」として付き合えます。 1週間後の手元には、面談で話すためのメモが残ります。担当者に勤務地や希望を伝えるとき、読み上げられる材料があります。 面談を延ばす、断る、他社の選考状況を話す範囲を決める、といった場面でも、決めるのは自分です。場面別の次の手は上に書きました。 いま、頭の中だけで「何から」と考え続けていませんか。まずは、やりたくないことを5つ、書いてみてください。
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