ITフリーランスの案件紹介は、手数料と契約の見せ方で確かめる。PE-BANKの公開情報から読む確認項目
本記事はPRを含みます フリーランス・独立案件の契約更新が近づく月末。取引先の担当者に「次はどうしますか」と聞かれて、返事を先延ばしにしたまま、案件紹介サービスのページをいくつも開いている。 どのサービスも「高単価」「豊富な案件」と書いてあるけれど、実際に手元に残る金額がどう決まるのか、契約の中身を見せてもらえるのかは、ページを読んでも分からない。 この記事は、ITエンジニアがフリーランスの案件紹介を使う前に、手数料と契約の見せ方を確かめるための整理です。例として、PE-BANKの公式サイトの記載を取り上げます。 対象にはエンジニアとしての実務経験が必要です。先に次の章で確かめてください。
先に確認: 対象の目安
条件は、広告主の案内にもとづく2026年10月時点のものです。変更されることがあるため、最新の内容は公式サイトで確認してください。
- この記事の案内の対象: ITエンジニアとして実務経験がある方です。
- 公式のよくある質問の記載: 案件の紹介は、実務経験2年以上を目安としています。一方で、2年未満で活躍している方も多いとも書かれています(2026年10月22日に確認)。
- 案件の中心: 紹介の中心は常駐の案件で、在宅の案件を紹介できる場合もあるとされています。週2〜3日の案件はあるものの、週5日の案件に比べて非常に少ないと書かれています。時間に制約がある方も活躍しているが、制約のない方より案件数は少なくなる、とも記載されています。
週2〜3日の稼働を考えている方は、条件が合わないことがあります。次の手は条件から外れる場合の次の手に書きました。
手数料率を聞くときの3つの質問
案件紹介サービスは、取引先から受け取る報酬の一部を手数料として受け取る形が一般的です(編集部の整理で、サービスごとに異なります)。「手数料率」を聞くときは、数字だけでなく次の三点を確かめます。
- 何に対する何%か: 取引先が支払う金額に対してか、自分に支払われる金額に対してか。消費税や経費の扱いがどうなるか。
- 率はどう決まり、どう変わるか: 案件ごとに違うのか、利用回数や期間で変わるのか。
- 手数料のほかに差し引かれるものはあるか: 保険、福利厚生、事務手続きの費用などが、手数料と別にかかるのか。
PE-BANKの公式サイトには、率の定義が書かれています(2026年10月23日に契約のページを確認)。
- 何に対する何%か: エンジニアへの分配率は、取引先からの契約金額に対する率です。支払額の計算式は「契約金額 × エンジニアへの分配率 ×(1+現行消費税率)」と書かれています。計算例は、取引先からの報酬額が70万円で報酬受取回数が1回目の場合、「70万円×85%×1.10=654,500円」です。
- 率はどう変わるか: 報酬を受け取った回数で変わります。1〜12回は85%(PE-BANK側15%)、13〜24回は86%(14%)、25〜36回は87%(13%)、37〜48回は88%(12%)、49〜60回は89%(11%)、61回目以降は90%(10%)です。
- ほかに差し引かれるもの: 契約のページには、報酬の計算以外の費用(手数料や諸経費)の記載はありませんでした。保険や福利厚生の費用の扱いは、このページからは分かりません。
言葉の使い方にゆれがあります。トップページは「マージン率10〜15%」「報酬額の10〜15%」と書き、契約のページは「分配率」と書いたうえで、「設立以来フリーランスエンジニアから手数料(マージン)をいただいたことはございません」としています(理由として、共同受注契約という形式を挙げています)。 PE-BANK側の取り分(15%〜10%)が、トップの10〜15%と同じ数字にあたると読めますが、これは編集部の読みで、公式が同じものだと説明しているわけではありません。サービスごとに「手数料」「マージン」「分配率」の意味が違うことがあるので、面談では、自分の場合の率と、受取回数の数え方を確かめます(受取回数を案件ごとに数えるのか、通算で数えるのかは、確認した範囲では書かれていませんでした)。
契約の中身を、見せてもらえるか
報酬の金額に目が行きがちですが、契約の相手、期間、更新の条件、支払いの時期、成果物や稼働時間の扱いが、実際の手取りと暮らしを決めます。案件紹介サービスを通す場合も、契約書を自分で読める状態かを確かめます。
- PE-BANKの記載: 契約のページには、PE-BANKとエンジニアの関係は業務委託で、エンジニアと「プロ契約」を結び、取引先とは共同で業務を請け負う「共同受注」の形をとると書かれています(2026年10月23日に確認)。よくある質問には「契約内容はすべて開示しており、エンジニアは内容を確認したうえで契約を結ぶ」という趣旨の記載があります。エントリー後の流れのページでは、取引先との打合せで報酬などの条件を伝えたうえで三者が合意して契約し、契約が確定するまでは費用を支払う必要がないと書かれています。
- 法人を持つ方、すでに案件を持つ方: 法人を持つ方とも契約できます。すでに案件を持っている方は、個人での契約は難しいものの、取引先企業と確認をしたうえで利用できる場合があるとされています。エントリー後に詳細を伝える必要があります。
契約書を読むときの項目はフリーランスが初めての取引先と契約する前に確認したいことにまとめています。 どの形でも、書面で条件を確かめられることが前提です。
案件が終わるときの動きを、先に聞く
案件の終わりが近づいてから次を探すと、収入のない月ができやすくなります。サービスを選ぶ段階で、次の案件への動きがどうなるかを聞いておきます。
- PE-BANKは、案件が終わる1か月前から次の案件の営業を始めると記載しています。
- 参画したあとの担当者の訪問による定期的なフォローがあると、エントリー後の流れのページに書かれています。
- それでも案件が空く月に備えるなら、フリーランスの案件が途切れる前の備え方が使えます。
PE-BANKの内容(公式サイトの記載にもとづく)
優劣をつける意図はありません。Kairosが仕事を紹介するものではなく、サービスの情報を提供するものです。2026年10月22日と23日に公式サイトを確認した範囲で整理します。
- 対象: 主にSE・Web系のITフリーランスと、新たに独立を目指す方。常駐型と在宅型、非公開の案件などを扱うと書かれています。
- 費用: エントリー、面談、案件の紹介に料金はかからないと明記されています。
- エントリー後の流れ: 公式サイトの記載では、WEBエントリー、会社説明と個別面談(オンライン対応も可能)、案件の紹介、取引先との打合せと合意、契約の手続きと仕事の開始、参画後のフォローの順です。エントリー後2営業日以内に連絡があり、早ければ当日から案件を紹介されることもあるとされています。
- 契約・手続きの支援: 契約、請求、確定申告、保険の手続きなどを支援すると書かれています。
公式サイトの実績の数字(登録者数、平均年収、満足度など)は、日付や算出方法が確認できないものがあるため、この記事では使いませんでした。
ITエンジニアとして実務経験がある方は、
PE-BANKの案件紹介の内容を公式サイトで確認する
から詳細を見られます。
登録の前に、自分で出しておく材料
ここは編集部が一般的な場面を想定して整理した項目です。
- スキルと経験を、案件の言葉で書く: 使った言語・環境、担当した工程、規模、期間、自分の役割。書き方はエンジニアの職務経歴書(スキルシート)、転職エージェントに出す前に整理したいことが使えます。
- 稼働条件を決める: 週の稼働日数、常駐とリモートのどちらまで許せるか、通える範囲、開始できる時期。
- 収入の下限を、手取りで考える: 手数料や社会保険料、税、案件のない期間を含めて、毎月いくら必要かを自分の数字で書きます。
- 面談で聞く項目を3つ決める: 前の章の手数料の3つの質問、契約書を見せてもらえる時期、案件が終わるときの動き。
独立の準備全体は独立を考えたら、会社を辞める前に確認しておきたいことにまとめています。
条件から外れる場合の次の手
- 実務経験が2年未満の方: 公式のよくある質問は、2年未満で活躍している方もいるとしています。ただし目安は2年以上なので、面談で自分の経歴が対象になるかを聞きます。経験を積む道としては、正社員の転職も選べます。ITエンジニアの転職に強いエージェントの選び方を参考にしてください。
- 週2〜3日の稼働を考えている方: 公式の記載では該当する案件は少ないとされています。現職と並行する形(副業)を考える場合は、編集部の想定で、公式の記載ではありません。まず現職の就業規則で副業の扱いを確認します。経験の伝え方は副業経験の伝え方|職務経歴書と転職エージェントにあります。
- ほかの案件紹介サービスも見たい方: 正社員エンジニアがフリーランス案件の紹介サービスを使う前に確認したいこと|Midworksの特徴つき(広告を含む記事です)に、別のサービスの特徴と確認点があります。手数料と契約の聞き方は、どのサービスにも同じ三つの質問が使えます。
- SAPやセキュリティなど特定の領域が中心の方: SAP・セキュリティ案件の経験者が、転職か独立かを決める前に確認したいこと(広告を含む記事です)があります。
まとめ
案件紹介サービスを選ぶとき、単価の大きさだけでは手元に残る金額は分かりません。何に対する何%の手数料か、契約の中身を見せてもらえるか、案件が終わる前に次の動きがあるか。この三点は、どのサービスにも同じように聞けます。 PE-BANKは、取引先からの契約金額に対する分配率を公開し(PE-BANK側は15%〜10%)、契約内容をすべて開示するとしています。実務経験のある方は、面談でその中身を自分の質問で確かめられます。 契約更新の返事を先延ばしにしているあの月末に、質問を3つ持っていたら、サービスのページの読み方は変わりそうですか。
本記事は編集部独自のコンテンツです。本記事にはPR(広告)を含み、記事内の広告リンクはアフィリエイトプログラム経由のものです。 サービスの内容や対象条件は、広告主の表記と公式サイトの記載にもとづくもの(2026年10月時点)で、時点や条件によって変わる可能性があります。 実際の利用にあたっては、公式サイトで最新の情報と条件をご確認ください。 Kairosは職業紹介を行うものではなく、サービスの情報を提供するものです。 本記事は、案件の獲得・収入・特定の結果を保証するものではありません。 税務・社会保険・契約・法律に関する個別の判断は、税務署・自治体・年金事務所・税理士・社会保険労務士・弁護士などの専門家にご確認ください。